朝 早起きをして灘温泉に行った
商店街の八百屋は軽トラックから荷下ろしをしている時間
いつもは超満員の銭湯もがらがらでロッカーを選びやすい
まずは源泉の出ている湯船で下半身を暖めて
腰まで浸かってから
ふぅ〜っと首までいき全身をイカのように伸ばす
まわりのおやっさんたちも至福の表情で恍惚としている
とりあえず暖まった後、
危険を承知でその筋の模様のついたひとの
ひとつ隣に腰を下ろし身体を泡まみれにしていった
そこにその若い衆の親分らしきおやっさんが登場
僕の隣に腰を下ろした
ひと言二言言葉を交わした後、なにもなかったように
若い方が親分をごしごしやりだした
・・・・・・・・・・・
こういうことがあり得るのか
とあっけに取られていると身体だけではなく
頭も力強くごしごし
無言で洗い、親分も身を任せきっている
ただ一物だけは親分も自分で洗っていた
まさにあ うんの呼吸
朝から巷ではなかなかお目にかかれない
裸の付き合い 絆を見た
早起きは三文の徳